2016年08月23日

魚のケアについて 続き

昨日の記事に補足があります。エア抜きをした後でちょっと抜きが足りなくて少しだけ横になってしまうとき、もしくは腹鰭に錘をつけて矯正させているときは、ライブウエルの蓋をすこしだけ開けるようにしています。いままで、このようにしている人をあまり見たことはないのですが、効果はかなりあると思っています。

大前提として、バスが自力で正常な形でいられるのであれば、余計なことをしないほうが良いという考えです。それは、バスが自力で浮袋の調整をし、自力でエラに酸素を送り、自力で泳げるのであれば、体を支えたり、針を刺したりしないほうが良いと思っているからです。

その時に、真っ暗の閉鎖空間だと、バスは(というか、魚は)なぜか力を抜いて浮きたがるような気がするのです。しかし、光が上から射していることで、バスが上下の判断ができ、なぜか頑張ろうとする気がするのです。横になった体を起こすには、胸鰭を使います。体が動くと少なからずエラに酸素が通ります。そういった関係(正しいのかわかりませんが)で、バスが元気になるのです。これはかなりのバスをそうやって蘇生し、元気にリリースさせているので、結構自信をもって紹介できます。それと、光が入っていると苦しい時に暴れます。なので、対処ができるんです。完全に閉めていると暴れることもなく、ご臨終なんてことも。もちろん、音がよく聞こえるというのも大事な要素です。


これに関連した話になりますが、結局のところ一番大事なことは、釣った魚に関心をもってキープするということです。それ以上の魚が釣れれば、当然入れ替えを行うわけですが、その場合も出来るだけ元気に帰ってもらいたいという気持ちは忘れてはいけないと思います。

この魚に関心を持つという立場から、私はグローリーバッグ等の魚を入れておく袋を使いません。一番の理由は、魚のコンディションを判断できないということです。魚は弱るとひれの色が抜け、体色も抜け、最後には目が金色になります。瞳孔が開いているような状態です。でも、私はこの状態から蘇生させたことがあります。しかも、湖面の水だけです。ひたすら口からえらに水を通し続けるだけです。バスの体力があれば、それでもかなりの確率で戻ってきます。一番大事なのは水量と水流。つまり、フレッシュな水をどれだけ供給できるかだと言って過言ではないと思います。なので、内循環はもってのほかです。水槽管理のようにバクテリアの生成や、フィルターなど装備があれば大丈夫かもしれませんが、ただ水を循環させているだけでは無意味だと思います。

「アオコが酷くて・・・」とか「表水温が高くて・・・」とかいう声も聞きます。確かにそういったケースもあると思います。ただ、私は外循環まわしっぱなしでデッドをしたことがありません。逆にデッドをしてしまたっという話があるときは、できるだけ詳しくその人に状況を聞きます。そうすると、ほとんどが外循環を止めているケースが多いのです。
会場に帰着して、ウエイインを待つ間に、表水温や水質でデッドするなら、ほかのボートも高確率でそういったことが起こると思います。しかし、ほぼ全部がデッドになるようなことは聞いたことがありません。つまり、装備と管理の問題だと私は思っています。

装備というのは、ライブウエルの容量とポンプのパワーです。これは入れる魚の数、大きさで変わります。もし、デッドが多く起こるのであれば、これらを見直してみてください。また、アルミボートなどはガンネルからの熱がライブウエルに伝わることもあるかもしれません。埋め込む方式もいろいろあると思います。

次に多いミスが、魚をもって並んでいるときに魚が弱るケースです。これも水量が関係します。ライブウエルよりも小さなバッグやバッカンに魚を入れ、何分も日向や地熱が伝わる地面に置いておくと、どうなるかは言わなくてもわかると思います。やはり、そういった場合もこまめに魚を見て異変に早く気付いてあげることだと思います。


私は特にディープから釣った魚は5分〜10分おきに魚をチェックします。エア抜きを行った後も、こまめに見ます。エリア移動の前、移動後など、その時々で見ます。結局は、この“見る”という行為が一番バスをケアするうえで大事なことだと思います。

バスが見られるということでのストレスはゼロではないと思います。突然光が入ることで暴れることもあります。でも、それでデッドになったことはないんです。傷がつかないとは言いません。バスの体同士が接触することで、起こるストレスもあると思います。でも、事実デッドにはなってないのです。

何が正しいのか、何が悪いのかはいろいろ試してみないとわかりません。こうした魚の管理もトーナメントという競技でいうなら、大切な技術です。それを知っているかどうかで、結果が変わってしまうことも多くあります。でも、まずはバスを生かすという視点で、こうした情報は共有していくべきだと思います。

「知らない」「できない」では、救える命も失います。

そのライブウエルの中のバスが元気に水に帰っていき、また自分のルアーに食らいつき楽しませてくれる。
人間の浅はかな知恵やエゴなんて、到底及ばない自然環境の中で再び元気な姿を見せてくれることほど、うれしいことはないと思います。


やや乱暴な長文になりましたが、具体的な方法などはフィールドで聞いてください。エア抜きの方法も教えます。私も先輩方に習ってきたのですから。

少しでもバスフィッシングの環境がよくなるために、できることから始めましょう。

posted by D.Tanaka at 15:52| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲームフィッシング
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